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栄光のメルセデス・ベンツ600は非常に高貴なリムジンを兼ねていた

ベンツならではの輝きを帯びている600シリーズは何年経っても色あせない

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正式名称は「メルセデス・ベンツ・W100」と言い、1964年から販売を開始していて立派なブランドになるように製造され1964年から販売を開始していた車である。その姿は通常の車には決して見られない堂々とした長いボディと強い走行ができるパワーユニットがあるので、ますますベンツらしい品格がにじみ出ている。

通常の車よりも長いボディと強いスピードを出せるパワーユニットが特徴

やっぱりベンツ600シリーズの魅力と言えば、リムジンを連想させるような3,200mmもある長い車体、M100型でV型8気筒SOHCのエンジンを含んでいるパワーユニット、満足が行くシートが備わった車内、さらには運転者の操舵を手助けするパワーステアリング、エアサスペンション、電動で開閉できる窓、自動開閉のトランクなどが備わっていることが当てはまる。

ちなみにボディは3タイプあり、最高速度は時速200kmを超える

肝心のボディタイプは、ショートホイールベース4ドア仕様となるリムジーネ、ロングホイールベース4ドア/6ドア仕様のプルマン、そしてプルマンをさらに発展させたランドーレットの3種類があり、どちらもトランスミッションは4速トルコン式ATが搭載されそれぞれで異なる特徴が生かされているので、乗った人を心から満足させている。

同じ高級車だったロールスロイスベントレーと異なる点

ベンツ自慢のリムジン・600シリーズは同じ頃発売されていたイギリスの高級車・ロールスロイスベントレーにも匹敵する実力を持っているが、自信を持ってアピールできるベンツ独自の特徴を挙げると鉄の塊を加工したような外観と、伝統とモダンを調合させた内装を併設していることが当てはまる。

結論から言えば、高速移動手段として使われていた

これらの車が目指した趣旨は、街を通っている道路だけではなく高速道路もすごいスピードで駆け抜けることである。もちろん加速機能もこだわっていてリムジーネでは時速205㎞、プルマンでは時速200㎞の最高速度を誇っていたことから、高性能スポーツカーにも負けなかった。

日本の天皇や世界の重要人物を乗せて運んだ実績もある

これだけの高級感に満たされているベンツ600は、第二次世界大戦前は日本の天皇陛下を乗せて走る車・御料車としても活躍した。その他にも北朝鮮の政治家・金日成金正日金正恩ルーマニアチャウシェスク、タイのラーマ9世、モロッコ王室などの重要人物を乗せて運んだ実績がある。

ロングホイールベースのプルマンは高級感や乗り心地のよさをアピール

600シリーズの中で特に忘れてはならないのがブルマンという種類で、これはロールスロイスを驚愕させる実力があると言われている。全長はリムジーネよりも長い6.2mにも達して生産台数はたった428台でお抱え運転手が運転する車・ショーファードリブンに十分にふさわしいとされていた。走行中及び窓の開閉が静かで、車内は天井を60mm上げて空間を持たせて、ゆったりとした座席が完備されているので、この上ない極上の贅沢を満喫できることが伝わってくる。

日本国内でマイバッハS600プルマンが発売されることになった

リムジンのような形状を保っているメルセデスマイバッハは、かつて一世を風靡した600シリーズに敬意を示して製造されているが、値段は何と家一軒が建つくらいの2000万から3000万となる。だけどこれはほんの序の口で、さらに上回るメルセデスマイバッハS600プルマンは通常のマイバッハと比べてもケタ違いで価格は8800万円という目の玉が飛び出るくらいのものすごく高い値が付いている。ちなみに拳銃の弾をはじき返す防弾仕様のプルマンガードは、日本では発売されていないが1億の価値がある。

かつてベンツを手掛ける会社の社長だった人物が愛用していた車も大切に保管されている

日本においてベンツを手掛ける会社・ヤナセの社長だった梁瀬次郎が生きていた時に使っていたブルーの600は、メタリックな青色をまとっていてアクセルを踏むと圧倒的な力を発揮して走行するのでなかなか貫禄がある。梁瀬自らが亡くなっても、その車はとてもよい状態で大切に保存されているのが特徴。

ベンツ600の系譜にあたるSクラス

現在ベンツ600は、メルセデス・ベンツセンター東京で堂々と展示されている

今回紹介したベンツ600シリーズは17年間に渡って、リムジーだけでも2677台、プルマンはたった248台を生産・販売してきたが、十分にベンツとしての貫禄をアピールできたと実感する。例え販売が終わってしまっても、ベンツの歴史に貢献したのだから、今運営しているメルセデス・ベンツセンターでその雄姿をアピールしているのだ。