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一世を風靡した日産のシルビアは高級クーペやスポーツカーへと発展した

若者向けのデートカーにもふさわしい2ドアクーペ・シルビア

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日産自動車で生産されていた往年の車・シルビアは2ドアクーペやコンパーチブル、3ドアハッチバックの種類のみだが、若い人を中心にヒットしてモーターレースなどでも素晴らしい成績を収め、長い間受け継がれてきた名車と言える。ちなみに名前の意味はギリシャ神話に出てくる清楚な乙女の名前や、ラテン語で森という単語から来ている。

初代・CSP311型は丁寧に研磨されたダイヤモンドのような輝きがある

1964年の東京モーターショーで発表された後、1965年に初代シルビアが発売された。シャーシ(土台)はダットサン・フェアレディと同じだがSUツインキャブ付R型1,600cc OHVエンジンを搭載し、まるで心を込めて丁寧に磨かれたようなクーペボディを醸し出している。ちなみにこのボディ全体に生かされているデザインはカットされた宝石を連想させるので「クリスプカット」とも呼ばれた。しかし価格はフェアレディよりも高かったので、たった3年間で554台しか売れなかった。

ちょっとボディデザインを斬新なものに変えた2代目・S10型は北米スタイル

初代の名誉を挽回するために、1975年2代目が登場した。この時の名前はニューシルビアとなっていて、ボディデザインもがらりと刷新した。さらには排出ガス規制対策のために電子制御式燃料噴射エンジン・L18Eを搭載し、とにかく全てを今までのイメージから脱却させることを図った。だけどこの時はライバル車となるトヨタセリカが登場して、あまりにも斬新すぎたデザインは多くの人から好かれなかったので、販売台数は結構芳しくなかった。

3代目・S110型に突入して、やっと商業でヒットを収めた

ハードトップハッチバックの2種類がある3代目シルビアは、姉妹車のガゼールも開発して今度こそこの車を世に知らしめるために製造された。エンジンは改良した直4SOHCのZ型、1.8Lシングルキャブレター仕様のZ18型、同燃料噴射仕様のZ18E型、2L燃料噴射仕様のZ20E型が用意され、4速及び5速MTと3速トルコン式ATのトランスミッションも加えて、夜で走る時にありがたいトータルイルミネーションシステムも導入した。デザインも当時の流行を押さえていたので、毎月の販売台数は4000台以上は当たり前の記録をはじき出し、もはや今までにないくらいの大ヒットとなった。

強い馬力を発揮して自社の意欲を表明して4代目・S12型

とうとう4代目に進展したシルビアは、リアサスペンションが独立して車体に格納できる前照灯・リトラクタブル・ヘッドライトを取り入れたのが特徴。エンジンも自然吸気やターボを搭載した特別なものを設定し、現在では当たり前となっているキーレスエントリーシステムも加えたことで、これも多くの人の心をつかんでとうとう特別仕様車・50アニバーサリーバージョンも生産した。

バブルの時代に誕生して最大のヒット作となった5代目・S13型

1988年、日本はバブル景気に突入した。その頃に誕生した5代目シルビアはアートフォースとも呼ばれ、これまでにはない未来的なデザインと後輪駆動のスポーティークーペを採用したおかげで、カップルでドライブに使うのにふさわしいデートカーとして名を馳せた。車はさらに進展してサーキットや峠を駆け抜けることも増え、グッドデザイン大賞を受け取った実績もある。これだけ好評が集まったので歴代の中でも群を抜いたヒットを記録した。

デートカーとしても人気の歴代オープンカー

5年ぶりのフルモデルチェンジを行って、6代目・S14に突入した

先代のものをそのまま流用したプラットフォームで、1993年に6代目が誕生した。ボディは一回り大きくしてエンジンの性能をパワーアップして、エアバッグを全車に乗せることを義務付け、特別仕様車・Q'sエアロスポーツも登場した。そして海外への輸出に向けた特別仕様車も開発し、より充実した展開を見せてくれた。

シルビアの真骨頂にふさわしい7代目・S15型で完全に終わりを告げる

1999年、6代目の不評を克服するためにグレードを変更して7代目に突入した。もちろんエンジンにもさらなる改良が加わり、サイド面でのプレスラインにも特色を生かした。その上限定モデル・オーテックバージョンや屋根が電動で開閉するクーペカブリオレも加わり、どんどん軌道に乗っていったが排ガス規制が新たに提出されたことによって2002年に生産を終了して、シルビアは27年間も続いた歴史に幕を下ろした。

2019年に、シルビアが新型となってよみがえる噂がある

シルビアが復活?噂の真相とは

COBBYによると日産の業績に貢献したシルビアは、2ドアクーペを維持して新しい性能を加えて2019年によみがえると言われている。やっぱり発売が終了して何年経っても、ボディ独自のカッコよさや走りの性能で多くの人を魅了したので、だいぶ自動車の技術が進んだ現在に復活しても全然違和感はない。