毎日乗って日常を豊かにすることを趣旨としたマツダの軽自動車・キャロル
初代キャロルは軽自動車で初めて4ドアセダンモデルを取り入れた
私が選んだレア車(5)
— どんぐりパパの呟き (@papaMormorJapan) 2019年1月11日
マツダ NRA型キャロル600
昭和37年~39年発売
当時の軽自動車の規格は360cc以下であり小型自動車になります。
586ccOHV4気筒エンジン
28ps 4、2kgm
リヤエンジン・後輪駆動。 pic.twitter.com/qrG6dWOMa7
マツダが販売する軽自動車の一種・キャロルは英語で賛美歌という意味の名前を持ち、1962年に誕生して現代まで存続している360cc車でもある。今のキャロルはスタイリッシュなハッチバックで日々の日常に馴染みそうだが、一番最初に登場した初代は軽自動車なのに2ドアのみならず4ドアセダンモデルも取り入れたことや、360ccでも力が発揮できるよう水冷 4ストローク 直列4気筒 OHVエンジンを搭載したことで、登場から間もなく大ヒットを収めた。
丸みを帯びたかわいらしいハッチバック形式が特徴の2代目
1989年にモデルチェンジを行い、2代目になった。今回の特徴はスズキのアルトにも使われているエンジンやプラットフォーム(部品の組み合わせ)を使い、左に2つ、運転席を含む右に1つドアがある3ドアハッチバックを取り入れた。さらにこの頃はCOBBYでも紹介する通り軽自動車の規格が変わったので52馬力が出るF6Aエンジンが搭載された。さらに全体は以前とは異なる独自のデザインを生かしてより個性をアピールした。
3代目は先代から受け継がれているエンジンとボディを大切にして男性の心もつかんだ
前回の2代目は丸みを帯びていて女性らしいデザインだったが、1995年に登場した今度の3代目は2代目のデザインを大切にしつつも少し印象を変えている。もちろん土台及びパワートレインもスズキ・アルトから受け継いだが、ボディを男性でも使えそうなデザインに変えて名前もオートザム・キャロルに変えたことが主な特徴だ。
規格を変更してスズキ・アルトと一緒に製造された4代目は、低燃費も実現
4代目に進展しても、スズキ・アルトと同じ部品で構成していることに変わりはない。さらに今回はコストを減らすためにスズキの工場でボディ以外の部品を製造することも決めた。今まで扱わなかった4MTが復活し、全ての車種にSRSエアバッグが使われ、低燃費を可能にできるVVTエンジンと4速AT、快適装備またはDOHCエンジンを搭載したグレードを用意した。なお発売期間は1998年から2004年までだった。
1998年度生まれのマツダ車は、9代目ファミリアと4代目キャロル・2代目AZ-ワゴン・AZ-オフロード・スクラムバン&スクラムトラック・ラピュタ。
— Good Speed Always (@maz_lantis) 2019年1月14日
ファミリア以外は、全部スズキ製の軽自動車新規格だぁ…#Mazda pic.twitter.com/0uq8wxcEXk
フルモデルチェンジで5代目になったキャロルは、より進化した印象がある
2004年になると色々お世話になったアルトがモデルチェンジすることになって、それと同時にキャロルも5代目に突入した。ボディに生かされているフロントグリル及びエンブレムは斬新なものへ変えられ、スズキの軽自動車にはない特色を作り上げた。電動格納式カラードリモコンドアミラー、ダークティンテッドガラスを備えた特別仕様車・G Specialも登場し、よりマツダの名誉になるよう製造した。
平成21年から約10年間放置していた平成6年式のキャロルちゃん。
— 斧田唯志 (@yuiny0086) 2019年1月13日
もう25歳でそろそろ旧車の域にも入ってきました。
このまま朽ちさせるのは可哀想だし、放置していた割に状態も良いのでレストアすることにしました♪
のんびりと復活への道を楽しみましょう。 pic.twitter.com/HTiq4thena
フロントマスクに5ポイントグリルを採用した6代目は、実に気合が入っている
より磨きをかけた6代目の特徴は、正面にマツダ特有の5ポイントグリルを使って副変速機構付CVTやVVT仕様エンジンを取り入れたことが挙げられる。さらに低燃費を実現したキャロルエコも追加され、ボディカラーのバリエーションも増えて展開したことから、2009年の誕生から2015年まで継続した。
軽快な走りと高いコストパフォーマンスが特徴の7代目は、現在にも至っている
6代目が発売されている2014年に計画を立てて、2015年に7代目にフルモデルチェンジして発売した。ボディも所々に独自のデザインを生かし、強さを高めて軽量化を図り、エンジンは既に使われていたR06A型を改良して、平成27年度燃費基準+20%を達成することができた。乗り心地や静粛性、運転のしやすさにもこだわったおかげで、現在でも当たり前に使われ飽きられることなく継続している。
まだ3ヶ月しか経って無いし、中古ちゃんだけど17年式のマツダのキャロルに乗ってます⸜(* ॑꒳ ॑* )⸝♪
— 歌森鈴花 (@hq0317nuko) 2019年1月8日
車を見るのも乗るのも好きな僕なので、ぜひぜひ仲良くしてください!#マツダキャロル #車好きと繋がりたい #キャロル乗りさんと繋がりたい pic.twitter.com/L2wCJkPShU
キャロルを自分オリジナルにするカスタムは、結構充実している
マツダのキャロルは、そのまま乗っても構わないがパーツを加えて自分好みにカスタムする人もたくさんいる。具体例を挙げると正面のバンパーだけ違う色のものを使う、タイヤのホイールを凝ったデザインにする、車高を上げたり下げたりして独自のカッコよさを出す、ルームランプをLEDにする、目的地まで地図を示すカーナビを取りつけるなど、とにかく自由だ。
何と初代は、ボロボロになってしまってもレストアで現役と同じ走りを可能にした
初代キャロルはもうほとんど見かけなくなってしまったが、何と大切に保管されていた。車検が完全に切れてしまって35年経ったその姿は、内部が結構錆びてボロボロで、タイヤを支える軸やエンジンルームももう動けないくらい古かった。これをフルレストアで新品同様に修繕するのは、結構手間や時間がかかって難しいことだが、一歩一歩手順を踏まえて錆を落とし部品を交換することで誕生してから道路を駆け抜けたあの姿がよみがえった。今ではもうハッチバックのものが主流となったキャロルだが、歴史の第一歩を築いた4ドアセダンタイプの初代も決して忘れて欲しくない。