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大地を勇ましく駆け抜ける姿がカッコいい日産の四輪駆動車・サファリ

日本のクロスカントリー型四輪駆動車を世に広めたサファリには、こんな魅力がある

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剛性が強いボディと荒れたオフロードでも走行できる性能を持つ日産・サファリは、スワヒリ語で狩猟・探検という意味の名前を持ち、長い間多くの人に役立っていたクロスカントリー車である。その特徴は従来通りの車では決して見られないような、野生の力が込められているようにも見える。

元々は、同じく日産で開発した4WD・パトロールが基本となっている

サファリの原型は、1951年に日産で生み出されたジープのような4WD・パトロールが当てはまる。これは左右にドアがなく直列6気筒ガソリンエンジンを搭載して、動力を分配するトランスミッションや副変速機も加わっていたので、のちに生産されるサファリの基本構造にありがたいものとなった。

発売されていた当時はトヨタランドクルーザーといいライバル関係だった

この頃のクロスカントリー車はサファリだけにとどまらず、COBBYでも人気のトヨタ自慢のランドクルーザーも目立っていた。どちらも劣らない性能や力強い走りを見せつけたので、市場では熾烈な争いを繰り広げた。今でも中古車売り場でランドクルーザーとサファリが並んでいたら、どちらにしようか悩む人も多い。

世界的に人気が高いランドクルーザーの歴史

消防、警察、JAF、軍隊など、色々な機関で役立っている

何とサファリは一般の家庭に向けた乗用車だけではなく、火事の時に欠かせない消防車、災害時で役立つ救援の車、警察のパトカー、高速道路外車、ロードサービスなどの業務を行う日本自動車連盟JAF国際連合、紛争地域でものすごく活躍している。その理由はやはり強い馬力を発揮でき、コンクリートで覆われていない荒れた道路も楽々進めることが挙げられる。

初代の頃から利便性や強い走りを果たしていた

1980年に初代・160型系が登場した。基本的な構造は4WDでどちらも最高出力95psが可能な1.8L直4SOHCガソリンNAのL18型と3.2L直6OHVディーゼルNAのSD33型エンジンが使われ、海外へ向けた輸出モデルもある。のちのマイナーチェンジでディーゼルエンジンに統一されたが、ターボチャージャーや5速MT仕様も加わり、一番後ろのドアは両開き扉になっているのでたくさんの利便性を生み出した。これを応用させて、先ほど記述したように色んな企業団体や人を救うのに役に立つ車が開発された。

色んなボディバリエーションを取りそろえた2代目は、より強い馬力を発揮

2代目・Y60型系にモデルチェンジしたサファリは、このために開発したフレームとサスペンションを取り入れているが、初代の部品をそのまま生かしている。今度も悪路を走破できるが舗装された道でも走れるオンロードやより向上した快適性が加わった。さらに4.2L直6OHVディーゼルNAのTD42型エンジンに切り替えて、駆動方式は前回と同じ4WDとなり、ATやディスク式ブレーキが装備された。種類もサファリバン・エクストラやハードトップ、スピリット、フォード・マベリック(オーストラリアのみで展開)が揃っている。

ボディサイズを拡大して新エンジンを搭載した3代目で、今までにない性能をアピール

オーストラリアの広い大地や中東砂漠を駆け抜けることも視野に入れた3代目は、1997年にモデルチェンジが行われたことで誕生した。搭載エンジンは日産が開発した直列6気筒のTB45E、TD42T、RD28ETiが最初に使われ、後に直列4気筒DOHC・直噴ターボディーゼルエンジン・ZD30DDTi型に変わった。2002年に日本国内での生産販売を休止したが、マイナーチェンジで再び造られることとなり、今度は直列6気筒DOHC TB48DEエンジンとオートマチックトランスミッションを融合させ、これまでにない高い性能を取り込んで、サファリの素晴らしさをアピールした。そして2007年、あんなに力強く大地を駆け抜けていたサファリは、終わりを告げる。

RVブームで人気になったテラノ

高いクオリティを感じられるたくさんの機能や装備で、サファリの地位を確立した

今回紹介した日産・サファリはどこから見ても力強いボディと計り知れない走行性能、オンロードやオフロードにも対応できる4WD、環境に配慮している排出ガスのクリーン化、エアバッグの装備、内部にも収納場所となるラゲッジスペースや道案内に役立つナビゲーションシステムが使われているので、まさに日産が誇る車の名誉となった。

販売を完全に終了しても、復刻を望む声が上がっている

日本国内でサファリの生産が終わってしまっても、原型の車・パトロールは海外で走り回っている。あの独自の走りやどんな道でも対応できる性能は多くの人の心をわしづかみにしたので、終了は非常に名残惜しいものだった。中古車市場でもごくまれにしか見かけなくなったので、また日産で新車サファリを開発してくれないだろうかと強く切望する人も、少なくないはずだ。そして今度進出する時は衝突を避ける安全機能、低燃費の実現を加えて欲しい。